*雷撮影は危険┏ 雷撮影には常に危険がともなうことを認識してください。毎年のように落雷による火災や死亡事故が起きています。 ┣ 直撃雷以外にも側撃雷という二次的な放電で被害を受けることもあります。死傷事故の多くは側撃雷によるものと言われています。 ┣ 高所、木の下、壁のない建物(東屋、テントなど)、海岸・河原・キャンプ場・運動場など遮蔽物のない場所は危険です。 ┣ 落雷以外にも降雹・突風・竜巻に注意してください。河原では急な増水の恐れもあります。河川や水路には近づかないように! ┣ 雷鳴が聞こえるのは既に危険地帯に入っている証拠です。雷鳴の聞こえる範囲は10〜15km程度です。 ┣ 常に最新の情報を入手してください。ピンポイント予報、電力会社提供の雷情報、ラジオの気象情報などを活用してください。 ┣ 屋外での雷撮影には自動車が必要不可欠です。機材を雨から守ることもありますが、もしもの時にはシェルター代わりになります。 ┣ 屋外で撮影する場合にはロケハンしておきましょう。駐車可能か、すぐに避難できるか、足元は安定しているか、事前に確認しましょう。 ┣ 建物や自動車の中から撮影するのがおすすめです。ただし100%安全とは言い切れませんので、過信は禁物です。 ┣ 悪天候時に路肩で(道路を背にして)撮影するのは非常に危険です。落雷以前に交通事故の恐れがあります。 ┗ 無理はしないこと。危ないと思ったらすぐに撮影を中止して避難してください。一度の撮影で欲張らず、冷静に状況を見極めましょう。 |
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*雷の撮り方┏ 雷は狙って撮るものです。偶然や運の要素が強いと思うのは大間違いです。雷雲の動きを読み、先回りして撮影します。 ┣ 雷撮影は技術的にはそれほど難しくありません。事故に遭わない撮影場所の選択が一番難しいと言えます。 ┣ 撮影機材はデジタル一眼レフがおすすめです。大容量メディアがあれば残り枚数を気にせず撮影に集中できます。 ┣ レンズは標準ズームが使いやすいです(安価なズームレンズで十分・18-55mm程度)。雨避けに撥水フィルターがあると安心です。 ┣ 昼夜を問わずピントはマニュアルで合わせます。不意にピントがずれないよう、ピントリングをテープで固定すると良いでしょう。 ┣ 明るい時間帯の雷撮影は反射神経と動体視力が頼りです。光る瞬間を見計らい、高速シャッターで2〜3枚連写すると良いでしょう。 ┣ ややアンダー気味の露出にすることで、細く綺麗な稲妻を撮ることができます。適正露出から半段〜1段ほど絞ると良いでしょう。 ┣ 夜間の雷撮影は比較的簡単です。雷雲に向けてカメラをセットし、バルブで雷が入るのを待ちます(三脚・リモートコードが必要)。 ┣ バルブ撮影では周りの灯りに影響されやすくなります。街中では露光時間を短めに、郊外では長めにすると良いでしょう。 ┣ バルブ撮影時の絞り値は?と聞かれることがありますが、その時の条件で決めるしかありません。ワタシの場合はF5.6〜11程度です。 ┣ デジタルカメラの場合、絞りすぎると小絞りボケ(回析現象)が出てしまいます。F11を目安に、それ以上はNDフィルターで調整します。 ┣ 長時間露光の場合はノイズリダクションをオフにします。処理に時間が掛かり、雷を撮り逃してしまうからです(撮影後にソフトで処理)。 ┣ 必ずしも最低感度が良いとは限りません。大雨の時など、感度を上げて露光時間を短くしたほうが好結果が出ることがあります。 ┣ インターバルタイマーをセットし、カメラを放置しておく撮影方法もあります。確率は低くなりますが最も安全な撮影方法です(要防水対策)。 ┣ 記録設定はRAWで、コントラスト・彩度は控えめの設定が良いと思います(デフォルト設定から-2程度)。WBはオートが基本です。 ┣ 夜間の雷撮影で画面がマゼンタかぶりするのは、稲妻が発する赤外線の影響です。RAWで記録し、現像時にWBを調整するといいでしょう。 ┣ CMOSセンサー搭載カメラで撮影すると、ローリングシャッター現象(画像の歪み・明暗の差)が出ることがあります。 ┣ 室内(自動車内)やベランダから撮影する場合は照明(室内灯)を消してください。露出やWBに悪影響が出てしまいます。 ┗ 窓越しに撮影する場合、黒布を被せたりPLフィルターを装着するなどして映り込みを防止すると良いでしょう。 |
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*昼間の雷(画像クリックで拡大表示)┏ 撮影時間 : 2008年9月7日・15時24分(雨) ┣ カメラ : EOS Kiss DX ┣ レンズ : SIGMA 17-70mmF2.8-4.5(21mm) ┣ 露出 : ISO400・絞りF11・シャッター速度1/250秒 ┣ 画質 : RAW・SILKYPIXで現像・トリミングなし ┣ その他 : 自動車内で手持ち撮影 |
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*夜間の雷(画像クリックで拡大表示)┏ 撮影時間 : 2008年10月27日・21時36分(曇り) ┣ カメラ : EOS Kiss DX ┣ レンズ : TAMRON 28-300mmF3.5-6.3(28mm) ┣ 露出 : ISO100・絞りF8・シャッター速度25秒 ┣ 画質 : RAW・SILKYPIXで現像・トリミングなし ┣ その他 : 屋外で撮影・三脚・レリーズ使用 |
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*その他┏ ゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。近年アマチュアカメラマンのモラルの低下が目立ちます。最低限のマナーは守りましょう。 ┣ 小雨の時はカメラにビニール袋を被せると雨避けになります。大雨の時は建物や自動車の中から撮影しましょう。 ┣ レンズに付いた雨粒を放置しておくとコーティングに跡が残ることがあります。こまめに拭き取りましょう。 ┣ 屋内と屋外の温度差が激しい場合、レンズ内に結露が出ることがあります。放置しておくとカビの原因にもなるため注意が必要です。 ┣ ハッチバック車であればリヤハッチを雨避けに使うのも効果的です。リヤハッチの両サイドにビニールシートを張ると更に効果的です。 ┣ アンブレラホルダーで傘を装着すると風の影響を受けやすくなります。三脚ごと倒れ、機材を破損する恐れがあります。 ┣ カメラバッグにシリカゲル(乾燥剤)を入れておくと除湿効果があります。撮影後は水分を拭き取り、十分に乾燥させましょう。 ┣ 自動車内で三脚を使用する場合、ローアングル対応の三脚+スライダー、またはクランプ式の三脚が使いやすいです。 ┗ あると便利なもの。防水スプレー(衣服・バッグ用)、懐中電灯、ビニール袋、タオル、AMラジオ、輪ゴム、粘着テープなど。 |
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*雨避け┏ ピントを合わせ、ピントリングをテープで固定する。 ┣ レジ袋の底に穴を開けてカメラに被せる。 ┣ 穴からレンズの先端を出して輪ゴムで固定する。 ┣ 撥水フィルターを装着した上にフードを装着する。 ┣ 風で飛ばないように取っ手を結んで調整する。 ┣ レンズ面に付いた水滴はこまめに拭き取る。 |
*雹と霰(動画あり)┏ 雷撮影中に雹や霰が降ってくることがあります。 ┣ 直径5mm以上のものを雹、それ以下は霰といます。 ┣ 豆粒程度のものでも当ると怪我の恐れがあります。 ┣ 1年のうち、最も雹が降りやすいのは5月〜6月です。 ┣ 1917年に現在の熊谷で29.6cm/3.4kgの雹が降りました。 ┣ 直径5cmを超える雹の落下速度は時速100kmを超えます。 |
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*色々な雷(動画あり)┏ 地上に向かって落ちてくる雷を対地雷と言います。 ┣ 雲から雲に向かって飛ぶ雷を雲間雷と言います。 ┣ 上昇気流よって生ずる雷を熱雷と言います。 ┣ 前線付近で生ずる雷を界雷と言います。 ┣ 上昇気流・前線の複合要因で生ずる雷を熱界雷と言います。 ┣ 台風・低気圧の中心付近で生ずる雷を渦雷と言います。 |
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*予備知識┏ 雷が光ってから音が鳴るまでの時間差で大まかな距離を計算することが出来ます。音の速さは340m/sです。5秒=1,700mになります。 ┣ 観天望気(かんてんぼうき)は生物や雲の動きなどで天気を判断すること。蜂が低く飛ぶと雷が鳴ると言われています。 ┣ 国内で雷が多発する地域は、夏季は北関東(群馬、栃木、茨城、埼玉北部)甲信地方、九州沖縄地方、冬季は日本海側で多くなります。 ┗ 梅雨の時期は梅雨前線が南下すると寒気が入りやすくなり、不安定な天気になります。雷雨が長時間続くこともあります。 | |
*後記┏ 雷発生のメカニズムが完全に解明されていない現在、雷の撮影方法もまだまだ発展途上にあると考えています。 ┣ トライアンドエラーを繰り返した結果、上記の撮影方法に辿り着きました。雷撮影に関しては今後も探求していきたいと思います。 ┣ Lightning Photography 2009/05/08 公開開始。日本カメラ 2009/9月号 「ド〜ンと写そう雷写真!」158〜159Pに掲載されました。 ┗ 市川ソフトラボラトリー「SILKYPIXオフィシャルブログにて」、Junk Photographを紹介していただきました。 | |