日本鳥類標識協会ホームページ作成の手法と構想
ホームページの裏庭

須川恒(2004年11月29日初版 2011年12年5日更新)
最新更新内容 5の中部屋の(9)日本の近隣国の標識調査


                目次
1.日本鳥類標識協会のホームページ作成の基本的考え方
2.協会のホームページの構成 テーマ別の部屋を作成
3.部屋を作成する考え方 地方別の標識調査を例に
4.大会などのシンポジウムを活用した部屋の作成
4−1.シンポジウム「北陸地方における標識調査」とホームページ
4−2.シンポジウム「標識調査の意義」とホームページ
4−3.ホームページの部屋作成に利用できそうなシンポジウム
4−4.シンポジウムの企画、進め方とホームページの部屋の作成
5.ホームページの中部屋の構想
6.そのほか(著作権表示やリンクの考え方など)
   リンクの考え方


1.日本鳥類標識協会のホームページ作成の基本的考え方

 以下は標識協会会員にむけてのメッセージです。(リンクとお気に入りへの登録については文末をお読み下さい)
 日本鳥類標識協会ホームページは、2003年大会における評議委員会および総会で了承され、準備のためのメーリングリスト(メーリングリストの管理人は深井様)によって、協会のホームページ作成の手法について検討、2004年11月27日日本鳥類標識協会大会総会の了承を得て公開したものです。2011年より協会ホームページ委員会委員として須川恒・深井宣男・三原学・澤祐介・植田潤の5名が会長より委嘱状を受け作成を支援しています。

 http://www3.alpha-net.ne.jp/users/jbbajbba/

 標識協会のホームページ作成の基本的な考え方は、標識調査の意義を明らかにして標識調査の鳥学的・技術的な向上をめざして各地の標識協会会員が連携してつくっていくというものです。
 当面、標識協会が契約しているアルファネットに協会のサイトを開きます(容量は15MBまでですが将来必要に応じ拡張します。また、必要があればドメイン名をとることも検討します)。
 このサイトに必要な情報をアップするととともに、各地の標識協会会員がその部分にあたるものを各人のサイトに開き、標識協会のホームページと相互リンクを張ることで、標識調査に役立つ大きなサイトをつくっていくという構想をたてています。
 最近はメールアドレスを持っている人は極めて多くなっていますが、無料で開くことができるホームページ(プロバイダーによって10〜20MB程度)を利用している人はまだ少数です。ホームページビルダーなどのソフトを購入して、作成法を判っている人に少し手ほどきを受けると簡単にホームページを開くことができます(中学生や高校生に負けないようにしましょう)。 自分ではまだホームページを開くことができない人でも、以下で述べるような企画をたてる人となって、ホームページを開くことができる人と協力しあうことでもホームページを開いていくことができます。

2.協会のホームページの構成 テーマ別の部屋を作成

 標識協会のindexページ(最初のページ)は日本語版と英語版に分かれるだけのページです。ここから日本語版のトップページ(以下トップページに入ります)。英語版は日本鳥類標識協会のホームページの概要を短く説明し、日本鳥類標識協会誌の報文の英文タイトル一覧を見ることができるようになっています。カラーマーキングの部屋のうちいくつかの種については海外からの人もアクセスできるようにしています。
 標識協会の日本語版のトップページからは、現在は、協会の基本的な活動情報を含む部屋(1) と、標識調査の意義についてまとめた部屋(2)、まだ初歩的段階ですが標識協会誌の部屋(3)、標識調査の啓発のためのポスターや活動を掲載する部屋(4)、それにカラーマーキングにかかわる窓口となる部屋(5)に入ることができます。
 さらに、さまざまな構想の(中)部屋を設けて、各地の人々の発信の窓口をつくっていく予定です。それらの構想を示した文「日本鳥類標識協会ホームページ作成の手法と構想」(この文)に入る形となります。

3.部屋を作成する考え方 地方別の標識調査を例に

 部屋の作成を、どのような考え方で、すすめていくかは部屋によって若干異なりますが、基本的に共通する考え方があります。 その内容を、今後の構想の一つである地方別の標識調査の部屋を例にとって説明します。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(6)地方別の標識調査の部屋(中部屋)  
 趣旨:地方別に標識調査の概要がわかる小部屋を多くもって各地方においてどのような
意義の標識調査をおこなっているか、その概要を知ることができる部屋。
 小部屋の実例は以下。
北陸地方(福井・石川・富山3県)における標識調査
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 地方別の標識調査の部屋は、地方単位に標識調査の活動を紹介する部屋です。それぞれの地方別の小部屋は、地方別の活動をまとめる企画者がたちあげて、標識協会のホームページからはこの小部屋にリンクするという形をとります。
 実例としてあげた北陸地方(福井・石川・富山3県)の標識調査を紹介した小部屋をご覧下さい。
 北陸地方の標識調査の小部屋を訪問すると、この地方の標識調査の概要を知ることができます。また主要な調査活動に関してはその内容を知ることができます。いくつかの調査活動(織田山、片野鴨池、中池見湿地)については、関連するウェッブサイトも示されていますのでさらに詳細を知ることができます。

4.大会などのシンポジウムを活用した部屋の作成
4−1.シンポジウム「北陸地方における標識調査」とホームページ

 この小部屋の内容は、2003年11月福井県大野市で開催された日本鳥類標識協会大会の際のシンポジウムをもとに作成されました。
 シンポジウムを開くにあたって、まずシンポジウムの開催趣旨と講演予定者とタイトルを示したプログラムが準備され、各講演者は大会前までに講演要旨を事務局に送付し(講演要旨集を作成する資料ともなります)、この開催趣旨と講演者・タイトルを示したページに各講演者の要旨をリンクしたページを大会開催事務局の三原学様が自分のホームページを作成しているサイトに開きました。
 大会終了後に、シンポジウムの際に得られた追加情報や、明らかになった課題などを開催趣旨文に書き加え、また各講演者にも、必要な修正を書き加えてもらい、この小部屋が完成し、日本鳥類標識協会のホームページの地方別の標識調査の部屋から相互リンクを張ることで地方別の標識調査の部屋にある一つの小部屋となったわけです。
 今後、自分の活動している地方について、その標識調査の活動情報をまとめようという方が、さらに多くの地方別(地方の切り方はいくつかの都道府県をまとめるか、標識調査が活発な都道府県は一つの都道府県に限定するとよいでしょう)の小部屋を自分のサイト内に開いていただければ地方別の標識調査の部屋は充実していくことになります。
 この中部屋には2011年11月24日に「東北地方における標識調査」を加えて、裏庭から表にだしました。

4−2.シンポジウム「標識調査の意義」とホームページ

 さらに豪華な例を示しましょう。トップページにある(2)「標識調査の意義」は、2001年度の標識協会大会のシンポジウムにもとづくものです。標識調査の意義はさまざまな側面から述べることができることを、このシンポジウムの企画者である深井宣男様が整理する中で、個々の詳細の内容を各講演者の講演要旨から知ることができるという構成となっています。 ビジュアルな図も多く含まれており見やすくなっています。このサイトは深井様のホームページの一部に開かれ、標識協会のトップページとの間で相互リンクを張ることで、標識協会のホームページの重要な一部を構成することになっています。
 これから標識大会を開催される地方の企画者の方は、ぜひ地方別の部屋が充実するような企画を心にとめておいていただきたく思います。何がその地方のキーとなる調査活動かを考える際には、標識調査の意義の部屋で述べられている様々な視点に留意することが役立つと思います。例えば、北陸地方の標識調査の場合は、長期的モニタリング(織田山1級ステーション)、湿地保護(中池見湿地、片野鴨池、石川県の砂浜海岸)、国際交流(富山県とロシア沿海地方、片野鴨池)といった点についての調査活動を紹介した講演がありました。

4−3.ホームページの部屋作成に利用できそうなシンポジウム

 過去の大会時にも、「ヨシ原と標識調査」「カラーリングの意義と成果」「猛禽類の調査」「発信機による鳥類の調査」などのいくつかのテーマのシンポジウムがありましたので、当時のシンポジウムの企画者が自分のサイトにその資料を生かして部屋を構成していただければ(各講演者には最新情報も入れて要旨の書き直しをしていただいてもよいでしょう)、標識協会のページに適当な中部屋を設けてその一部として相互リンクを張ることができます。
 標識協会大会は年1回ですが、日本鳥類標識協会誌や協会のバンダーニュースで特定のテーマの特集(誌上シンポジウム)を企画し、その情報を生かしてホームページの部屋とすることができます。 ホームページの場合は、カラー写真なども容易に掲載できますし、なんといってもさまざまなサイトへのリンクができますので、協会誌やバンダーニュースで掲載することが困難であった素材も生かした形で構成ができます。
 また、標識協会に直接関係がなくても、バンダーが多く参加している日本鳥学会大会の場や、地方の懇談会など(例えば近畿地方には日本鳥学会員近畿地区懇談会があります)の場、あるいはバンダーの交流会(西日本では西日本バンダー交流会という会を年1回ほど開催しており「標識調査と亜種」「鳥類の計測」「鳥インフルエンザと標識調査」といったテーマのシンポジウムを開催しています)を生かして、同様の手法でホームページを構成することができます。
 一例として、2004年11月に奈良女子大で開催された日本鳥学会大会の自由集会として行われた「カラーリングによるカワウの標識と参加型調査について考える」を紹介します。企画趣旨と10人の発表者の講演要旨が、以下のサイトに掲載されています。
 http://www.bird-research.jp/1_katsudo/jiyu/2004.html (バードリサーチのホームページより)
 このサイトは、トップページに掲載されている(5)のカラーマーキングの部屋の中にあるカワウの小部屋(福田道雄様による)の中(eの項目)に関連ウェッブサイトの一つとしてリンクが張られています。
 
4−4.シンポジウムの企画、進め方とホームページの部屋の作成

 上述の実例で理解していただけたと思いますが、標識協会ホームページの作成法は、中部屋や小部屋の企画者が、まずその部屋の企画書を書くことからはじまります。
 そして、その企画の中の部分となる小部屋や、小部屋の場合はいくつかの講演要旨などが部分としてリンクされて示されるという形になります。シンポジウムなどの開催とつなげることができれば一挙にその部屋ができることでしょう。 
 シンポジウムを企画するにあたっては、少し込み入ったテーマの場合は、まず誰かに基調講演をしていただき、その問題の広がりのレビューをしていただくとよいでしょう。次に数名の方に、事例報告をしていただくと、そのテーマの面白さや今後の課題などがはっきりしてきます。最後に少し違う視点から、関連する報告などがあると、その部屋の構成が非常に立体的になってきます。今までばらばらに聞いていた話であっても、短時間にまとめて話を聞くと、そのテーマの広がりや深まりが把握できることでしょう。もちろん、講演後の討論や、参加票に書き込まれた参加者のコメントなども大切です。
 シンポジウムが終わると、企画者は企画書をたたき台にして、シンポジウムで出た意見や、はっきりしてきた今後の課題などを書き加えることによってシンポジウムの概要報告を書き、これがこの部屋のトップページにおかれる文書となり、さらに詳細を知りたい人は、概要報告の中に含まれている各人の報告のタイトルをクリックするとさらに講演の要旨を読むことができるということになります。要旨を書く人が、主要な関連文献などとともに、関係が深いウェッブサイトを示してリンクを張っておけば、さらに詳細な情報を得やすいページとなるわけです。
 シンポジウムが終わってからホームページを作成しようとしてもよほどの努力をしないとできないものです。 シンポジウムを開くまでに、開催趣旨とプログラム、講演者の要旨を掲載したページを開いておくことが、シンポジウムを利用した部屋づくりを成功させるコツです(発表する人も相互にどういったことを話されるかの概要がわかるので調整がスムーズにいきますし、参加者もより関心を持って参加できるようになります)。シンポジウムが終わってから、手直しをしてより判りやすい部屋に改善していくことは容易です。シンポジウムの参加者の多くの意見を反映した視野の広い部屋となっていくわけで、作っている人も楽しみを感じることができ、またシンポジウムに参加して意見をのべた全員が、その部屋をつくる共同作業をしたという実感を持つことができることでしょう。
 シンポジウムを使った部屋のつくりかたについて長く書きましたが、これは1999年から日本鳥学会大会の場を利用してはじめている、東アジア地域ガンカモ類フライウェイネットワーク支援鳥学者グループ(JOGA)のシンポジウム(自由集会)で採用している手法です。2011年までの14のテーマによるシンポジウムが中部屋となっている様子を以下のサイトからご覧いただけます。なお、冒頭のガンカモ類の絵を描いているのは、日本鳥類標識協会のホームページの冒頭の絵を描いている植田潤様です(感謝!)。
 
5.ホームページの中部屋の構想

  まずは(1)〜(5)の中部屋をまともな形にすることが目標ですが、(6)地方別の標識調査の部屋に加えて以下のような中部屋の構想があれば、たいていの小部屋はおさまるのではないかと考えています。

(7) 標識調査における鳥学的課題の部屋
 この部屋は次の(8)の識別マニュアルと連携する構想です。
亜種・雌雄・年齢・換羽などの切り口でそれぞれの小部屋を設け、その基本的な考え方や識別のポイントにおける鳥学的課題を明瞭に把握しておこうという趣旨の部屋です。
 まず、基本的な形態情報として、日本鳥類標識協会は、日本産鳥類各種の体重、翼開長、全長についての情報収集を行ってきました。既往文献では、明らかになっていなかった情報が把握されています。この内容については協会誌(2008年)に中間報告がされていますが、その意義を明らかにするためにも今後この部屋で紹介していきたく思います。
 亜種と標識調査については、2000年に西日本バンダー交流会でシンポジウムを開催し、また日本鳥学会員近畿地区懇談会の企画として「雌雄判別に関しての鳥学的課題」についてのミニシンポを行ったことがあります(2004年4月)。このようなシンポジウムの構成を生かしてこの部屋を構成していくことが可能です。
 2004年初春に大きな社会的関心を呼んだ高病原性鳥インフルエンザがきかっけに、感染症と標識調査の関係が話題となり、2004年7月に西日本バンダー交流会で「鳥インフルエンザなどの感染症と標識調査」についてのシンポジウムを開催しました。この切り口の小部屋も暫定的にこの中部屋に置いておけばと考えています。

(8)識別マニュアルの部屋
 全国のバンダーは、種・亜種・雌雄・年齢などの識別に日々悩んでいて、種別の識別ノートを作成しているバンダーも多くいます。これらの勉強の成果を種別の識別シートにまとめて公開して情報の共有を図って調査の際に役立てるとともに、未解決の課題を把握していこうという部屋です。
 バンダーがかかわる種は多くいますが、まずは科別に1種づつ、次にめぼしい属ごとに1種づつ、あるいは全国的に標識数の多いベスト30種といった種の識別ノートを公開することを目標にすればと思います。この部屋の構想と識別マニュアルのサンプルは、近々深井宣男様が公開する予定です。
 2011年10月にスベンソンの識別ガイドの翻訳本が出ました。
 以下のようにこの本の価値を紹介するページをつくっておきたく思います。
 http://www3.alpha-net.ne.jp/users/jbbajbba/Svensson.htm

(9)日本の近隣国の標識調査の部屋

 趣旨・使命

 日本の近隣国の標識調査事情とともに関連サイトとリンクを張って、特に日本に関係の深い、東アジア・オーストラリア・アラスカに至る地域のネットワークや主要な調査活動がわかる部屋とするものです。
  日本鳥類標識協会主催の海外調査(カムチャツカ、サハリン、今後韓国など)の概要報告は重要なパーツとなります。
 カムチャツカにおける標識調査(1997年〜2000年)の小部屋は参加者の報告をもとに作成される予定です。
 協会が進めてきた調査だけでなく、今後の海外共同調査の重点を決めたり、さまざまな機会を生かして協会員が交流を計る際の基礎情報を提供してくれる部屋であり、またそれらの活動を生かして更新をしていくという趣旨です。当面は、日本語による情報をまとめることに力をいれ、英訳することによって各国の人々にも役立つ情報としていくことをねらっています。
 2014年に東京(立教大学)でIOC2014(国際鳥学会大会)が開催されます。この大会を契機に、日本の近隣諸国との鳥学関係者の交流(特に若手)を計っていく必要があります。各国において標識調査事業は、その国の鳥学のコアな人々と連携しておこなわれており、近隣諸国のバンダーとの交流をベースに鳥学者(基礎研究、保全研究など)の交流を図ることも使命としています。

 対象とする国(地域)

 EURINGは世界の標識調査事業の連絡先を以下のように紹介しています。この中には東アジア(+オーストラリア)地域の国も多く含まれています。これらの各国(特に日本の近隣国)についての現況の情報を今後この部屋で紹介したく思います。各国の標識情報に詳しい方のご協力をお願いします。
 ユーリングに所属していない国は以下
 http://www.euring.org/national_schemes/non_euring_schemes.htm
  上記に掲載されているユーリングに所属していない国で日本および日本の近隣国として重要なのは、日本、モンゴル、韓国、中国、香港、台湾、フィリッピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、タイ、米国 といったところでしょうか。
 ユーリングに所属している国は以下です
 http://www.euring.org/national_schemes/contact_schemes.htm
 この中ではロシアが重要です。

 各国別に紹介したい情報の項目

 それぞれの国単位にページを作成して、以下のような項目の情報を記入していくというスタイルにしたいと思います。情報量としてはA4版が1〜2枚というところでしょうか。
・国名(地域名)
・標識調査事業の連絡先(上記のユーリング提供の情報を紹介する。この過程で更新情報が判ればまとめてユーリングにも連絡してあげる)
・その国の標識調査事業に関するウェブサイトがあれば、そのサイトを紹介する。
・国単位の標識調査事業の小史
 この部分は、その国の中心人物に問い合わせてまとめてもらう必要がありますが、まずは協会の関係者で紹介できる部分を埋めていく必要があります(まずはサンプルとしての日本、中国はKさん、韓国はOさん、台湾はSさん・・・ 一人一国)
 1960年代までの事業はMaclure氏が、MAPSの報告書にまとめている国別の情報から抜粋する(→この部分について協力していただける方はお申し出ください。PDFファイルにして送れるようにしたいと思います)
 1970年代から現在までの小史について。
 一部の国については標識協会誌に吉井正氏が紹介されていたと思いますので引用ができると思います。
・現状についての様々なQ
 標識調査事業による捕獲調査を行っているのか? 年平均 種、羽
 どのようなグループの鳥が多いのか
 主にどのような場所で調査を行っているのか
 調査者の人数はおよそ何名か
 調査者の主たる所属、法的資格や訓練内容
 回収記録はどの程度あるのか
 回収記録の情報伝達は主にどのようにされているのか
 標識調査情報はデータベース化されているのか その管理者は誰か
 衛星発信機などのハイテク調査は実施されているのか
 カラーマーキング調査についてはどうか
 標識調査事業にかかわる出版物はあるか
 標識調査事業にかかわるウェブサイトはあるか
 標識調査事業にかかわる協会や団体、定期的会合はあるのか
 標識調査従事者の訓練のプログラムや場はあるのか
 その国の鳥学関係者との交流について

 多国間の枠組みの活用を

 既存の枠組みについて

 これらの国々のいくつかには二国間の渡り鳥条約や協定があって交流が進んでいますが、渡り鳥を媒介とした多国間の条約のようなもの(ボン条約というのがあります)は一部の国にしか加盟していません。しかし、水鳥のフライウェイに関しては、湿地保全の国際環境条約であるラムサール条約加盟国が主催して、ネットワークを結ぶ国際プログラムが進行しています。
 http://www.biwa.ne.jp/~nio/ramsar/ovflyw.htm 
 http://www.jawgp.org/anet/jg012.htm
  このプログラムの流れで、この地域(東アジア・オーストラリア地域)における水鳥のカラーマーキングに関する情報を集約して公開しようとの作業が進んでいます。この作業には多くの標識にかかわるセンターがかかわってきます。(5)カラーマーキングの部屋の英語版ページは、この作業と密接にかかわってきます。
 渡りをする水鳥へ焦点をあてると、日本国内にも多くの水鳥センターや湿地センターがあって、調査や啓発活動をしています。また、そういったセンターのスタッフの一部は標識調査にもかかわっています。国際的観点から湿地の価値を啓発するうえで、渡り鳥の役割はとても大きいです。湿地の価値や水鳥の魅力を伝えるネットワークという観点も必要です。
 WLI(Wetland Link International)のサイトは以下です。日韓共同調査と深い関係がある韓国釜山のエコセンターの情報も掲載されています。
 http://whooper.wwt.org.uk/wli/regional-partners
 http://whooper.wwt.org.uk/wli/regional-partners/asia/nakdong-estuary-eco-centre-neec

 これからの枠組みについて

 まずは上記の既存の枠組みを生かした活動を充実させることが一番です。その中ではEURINGのような枠組みを持つことが重要となってきます。 当面、カラーマーキング(水鳥以外も含める)の調査者間の調整や、観察情報収集のためのポータルサイト構築といった課題について先行するとイメージが沸くと思います。

とりあえずのリンク集
※ロシア極東における渡り鳥に関する研究者のサイト
1)カムチャツカのニコライ・ゲラシモフ氏関係
Герасимов Н.Н. и А.И. Герасимова共著によるシジュウカラガン回復計画の20年についての本
http://www.knigakamchatka.ru/nauchnye-trudy-nauchno-populyarnye-izdaniya-kamchatki/nauchno-populyarnaya-literatura-kamchatki/gerasimov-gusyami.html
ここにPDF版があり全部がWebで見ることができる。
http://www.knigakamchatka.ru/pdf/gerasimov-gusyami.pdf
2008年にゲラシモフ氏はカムチャツカ北東部にあるカラギンスキー島の本を出している。
http://www.terrakamchatka.org/gerasim.htm
1960年代の彼の青春時代にカラギンスキー島にかかわっていた。
2)ハバロフスク州国立ブレインスキー保護区
 ここに小鳥類の標識調査をして換羽について調べている女性研究者がいる。
 http://zapbureya.ru/
 最寄りの町は Chegdomyn です。この町から Google map で北東へ。
 http://zapbureya.ru/biserov/biserov1/avtor.htm
  Medvedeva Elena Aleksandrovna さん
  主たる関心 - ornithology, primary scientific interests - moulting and its place in the annual cycle of passerine birds
  連絡先は zap_bureinski( AT  )mail.ru  代表アドレス
  





(10)鳥類の種別・類別の標識調査の部屋
 鳥類の1種や、特定の鳥類のグループについて、標識調査が深くかかわる渡り習性の情報や、生息地の保護などにかかわる関連する生態調査などを含め、シンポジウムや研究会が開催されることがよくあります。それらの情報を紹介する部屋です。「コアジサシの生態」「猛禽類の調査」についてのシンポジウムがありましたので、そういった素材を生かして小部屋ができるのではないでしょうか。
 シギ・チドリ類、ツル類、ガンカモ類については、東アジアからオーストラリア地域のラムサール条約締約国が中心になって、フライウェイを支える生息地保護をはかる計画を作成しさまざまな活動をしています。 ガンカモ類については、前述したように、この計画を支援する日本の鳥学者のグループが、毎年開催している研究会の内容をウェッブサイトで公開しています。http://www.jawgp.org/anet/jgprop.htm 。

(11)鳥類の生息環境別の標識調査の部屋
  これは例えば「ヨシ原と標識調査」のように生息環境のタイプ別に標識調査にかかわる情報をまとめて課題を探るものです。生息環境別の保護や啓発にかかわる多くの人々と連携するためにもこういった部屋が大切と思います。
 干潟、森林、里山、離島、都市

(12)標識調査における調査手法・調査情報まとめについて部屋
  これは「カラーリングの意義と成果」「発信機による鳥類の調査」といったシンポジウムのテーマにもあらわれている課題をまとめるものです。カラーリングについては(4)のカラーマーキングの部屋に標識情報の窓口をつくっていますが、さらにカラーマーキングの作成法などについてはこの部屋でまとめて扱うのがいいかもしれません。もちろん詳細な情報については、関係者相互での連絡が必要ですが、大まかな部分については、一般の方の関心も高いと思われますので、この部屋で紹介すればと思います。
 ページ例 http://www3.alpha-net.ne.jp/users/jbbajbba/colourringsmaking.htm
 もう一つ、バンダーにとって結構重要な課題となっているのは、情報のまとめ方のテクニックに関する情報です。
 調査計画や記録用紙の作成、どのようなデータベースファイルを利用してどう取りまとめればよいかといった共通する課題があります。また緯度経度が判る地点情報をビジュアルな図にしたいがどのようなソフトをどう使えばよいかといった情報も多くのバンダーが知りたいテクニックです。

6.そのほか(著作権表示やリンクの考え方など)

いくつかの点について
・ホームページのデザインはもっと美しくできると思います。そういう能力をお持ちの方の協力の申し出を待っています。
・作成の素材となるものはまだまだあると思います。小部屋にあたるホームページが開いている、あるいはこれから開く予定であるといった情報があれば連絡して下さい。みなさまの協力のお申し出を待っています。

・山階鳥類研究所保全研究室(標識センター)のホームページはもちろん、標識調査の事業主体である環境省の情報公開のページとも密に連携して標識調査の成果や意義が広報できる役割を果たすつもりです。公開される情報の量・質を高めるためにも、協会のホームページ内容が重要になってきます。
・著作権表示:以下のような注意を書くつもりです;『みじかい引用以上の許可なしの全ての素材の他の場所への無断使用はお断りします。引用する場合も、素材の多くは公表文献をもとに構成されていますので、できるだけ元となる文献名(雑誌、報告書、学会大会やシンポジウム講演要旨集など)からの引用をお願いします。』

リンクの考え方:この手法と構想で書いている考え方の相互リンク関係を育てることを最優先とします。なお、リンクすべきでない場所にリンクしていた場合は変更しますので、HPの管理人(個々のページの管理人)に申し出て下さい。
 リンクフリーにするというかどうかは、まだ決めていません。標識協会の趣意をふまえてを一般的にリンクをする場合は、カウンターがまわるように、indexページにリンクを張って欲しいと思っています(個人の方が「お気に入り」に登録する場合もインデックスページへの登録をお願いします)。また個々のページにリンクを張りたい場合は、そのページにリンクを張ったあとに(日本鳥類標識協会のホームページから)とリンク場所を明記し、( )内のようにインデックスページへのリンクを張る形にして欲しいと思っています。 逆に、こちらから個々のページにリンクを張る場合も、なるべくこの考え方でいきたいと思います。

・e-mailアドレスの表示:スパムメール(ホームページからアドレスを自動採取しておくりつけてくる)の対策をして表示します。いくつか対策はあるようですが、かなり確実なアドレスをロゴ化(以下の例参照)して示します。
・鳥関係のホームページをつくると、鳥関係のいろいろな情報の問い合わせ先にされてしまって大変だということを聞いたことがあります。ホームページは個々問い合わせなくても自動的に知りたいことが判るようにする仕掛けでもあり、標識協会のホームページもそのような役割を果たすものと育てていきたく思っていますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
                                         須川恒連絡先 

                トップページに戻る